日本のXデイに備えよう。

最近、

「日本はもう元の元気な日本に戻ることはできない。」

「日本政府の国債(国の借金)はもう返済不可能」

「日本経済は一旦焼け野原のようになる」

といった声をお会いする方からよく聞くようになりました。

海外から日本の状況を見ていると、日本はどんどんまずい方向に向かっていると感じています。政府の借金はどんどん増えるばかり。医療や年金も、政府の負担がどんどん増えているのに、支出を抑えようといった声は聞こえないばかりか、政府はもっと借金をしてお金を使いなさい、というような無責任な声まで聞こえています。

そうこうしているうちに、日本政府の借金は、ついに第二次世界大戦直後と同じ水準(日本の経済規模(GDP)と比較した国債発行額の大きさ)である200%に達してしまいました。(RIETI「政府債務残高名目GDP比は過去120年最悪の水準~政府債務残高比率の推移はバロメーター~」

では、第二次世界大戦後の日本で何が起きたのでしょうか?

それはモノの値段がどんどん上がっていくインフレーションです。今日100円だったパンが翌月は110円、1年後には200円というように、モノの値段がどんどん上がります。モノの値段が急上昇するということは、要はお金の価値が下がっているということを意味します。

戦争が終わり、人々が戦地から戻り、再び普段の生活をするためにモノを求め始めたものの、戦争中に工場などは破壊され、モノの供給は増えない。さらに、戦争中に実施した価格統制や金融統制がなくなったことから、一気に物価があがってしまったのです。

そこで日本政府が「インフレーションを退治するため」にやったことが「新円への切り替え」と「預金封鎖」です。「新円への切り替え」とは、古いお札(旧円)を回収し、新しいデザインをほどこした新しい紙幣(新円)に法律で強制的に交換させられるということです。一定期間後に、新円しか使えなくなるので、人々は銀行に行き、旧円を新円に交換しなければなりませんでした。

預金封鎖・新円切り替えを報じる朝日新聞

新円への切り替えと同時に、日本政府は、預金封鎖を実施しました。預金封鎖とは、預金を自由に引き出せなくすることです。預金封鎖により生活に必要な少額のお金しか銀行から引き出せなくなりました。引き出せるのはもちろん、新しい紙幣だけです。新円切り替えで、新しいお札への交換期限が来たら、古い紙幣は使えなくなるので、その価値はゼロになり、お札として使えなくなり紙くずになってしまいます。

そうなると銀行に預けるしかありません。一方で引き出せる金額は生活に必要な程度の金額だけです。こうすることで、世の中にあふれているお金を回収して、インフレーションを止めようとしたのです。

ところが、インフレーションはそれでも止まりませんでした。結局、日本は第二次世界大戦の戦費を賄うためにした膨大な借金を、インフレーションを通じて解決しました。

例で考えてみましょう。1個のパンが100円の時に、100万円の借金をしていた人いるとします。100万円の借金はパン1万個分の借金になります。

インフレーションがおきて、パンの値段が100倍たかくなり、パン1個が10,000円になったとすると、100万円の借金が、パン100個分の金額になります。要は返さなければならない借金の価格はそのままでも、借金の価値が下がって、返しやすくなったのです。

インフレーションが、借金をしていた人にとって、とてもありがたいことであったように、戦後の日本政府はインフレーションで、第二次世界大戦の戦費で膨れあがった借金(国債)の問題を解決したのです。戦後のインフレーションは、ハイパーインフレーション(ひどいインフレーション)であったとも言われるくらい厳しく、個人の金融資産は大きく減ることになり、一方で日本政府は国債の問題を解決したのです。

この戦後のインフレーションは、遠い昔の事、とすましてよいのでしょうか?私は今の日本は、戦後と同じ状況になるXデイが再び来ると思います。

第2次世界大戦で戦費に国のお金を大量につぎ込んだように、コロナ対策や医療費・年金、防衛費にお金が大量につぎ込まれています。政府は収入を増やさないといけないのに、高齢化はますます進んで収入は先細りしています。それなのに、少子化の対策や移民の受け入れを真剣に検討することなく、高齢者優遇策のみが次々と繰り出される始末です。

では、Xデイに備えて私達は今からできることは何でしょうか?

  1. 海外の銀行口座
  2. 自分のウォレットに保管した暗号通貨(仮想通貨)
  3. 海外の暗号通貨取引所の取引口座

私が提案したいのはこの3つを用意することです。

Xデイが来て、海外の銀行口座、自分ウォレット内の暗号資産、海外の暗号通貨取引所の口座も、政府が国内の銀行口座を封鎖をしたとしても、海外の銀行口座を封鎖することはできません。

Xデイが来たときには、暗号資産を米ドルに替えて、海外の口座に資金を送ることもできます。

海外に銀行口座があっても、日本の銀行に預けてある資金が預金封鎖で動かせなくなったら海外の銀行口座も使えません。ここで活躍するのが、暗号通貨(仮想通貨)です。

自分のウォレット保管した暗号通貨は、海外の暗号通貨取引所を通じて、日本国内の銀行口座でも、海外の銀行口座でも、自在に送金ができます。

Xデイが来てからでは遅いです。今から準備をしておきましょう。海外の銀行口座の開設、暗号通貨のウォレット、海外暗号通貨取引所の口座の作り方や使い方がわからない方は私たち希合に気軽にお問い合わせ下さい。

本名 正博

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